
「なにもかも、思い出したわ。そう、あなたはあのときの人魂…。」
『あの日、あの時、出会った瞬間に。あたしはあなたの事がとても好きになりました。』
『生きている人を連れてくる事は禁じられているとわかっているのに。』
『それでもあたしはあなたと一緒にいたかったの…。』
「そこまであたしに想いを持っていること、とてもうれしく思うわ。」
「でもね。まだここにはくるべきではないと、思うの。」
「せいいっぱい、生きて生きて生きぬいて。そして疲れたら、もう生きられなくなったら。」
「そうしたら、迎えにきてくれるかな?また。仲良くしてくれるかな?」
『あや様……。……はい。』
「ありがとう。」
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