ARIBの書くブログです。
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《わたし。しふぉん。マカロン、だいすき。》
「ああ、そう。」
《色々な色。マカロン。たべたい。この、緑色。ほしい。みどり。マカロン。》
「勝手に触らないで。それはあたしのよ。」
《かわりに。わたしのきいろ。全部。あげる。きいろ。価値のある色。いつのまにか。染まってた。》
「そういうことなら、考えてあげなくもないわ。」
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『寒いですね、あや様。』
「そんなことはないわ。まったくそんなことは。」
《マカロン。おいしい。色々な色。マカロン。食べたい。》
「また変なのがきたわね。」
《おお、おお、青がなくなった。》
「そう。よかったわね、ところで手紙は読んだの？」
《こんなにうれしいことはない。娘よ、おれと結婚しよう。それがいい。》
「決してそんなことはしないわ。決して。」
『あや様、もう行きましょう。この人はほんの少しずれております。』
「お前に手紙を届けに来た。あたしの役目はそこまでよ。」
《そうか。おい、娘。おれのこの多すぎる青を吸い取ってくれないか？おれの予感ではお前は色を吸い取る力があるみたいだ。》
「いらない。青はどうも不吉そうに見えるわ。持ち主も気に入らない。」
『あや様、もったいないです。ではわたくしにこの青を移してくださいませ。青はあまりにも美しすぎます。』
「勝手にすればいいわ。」
《珍しい赤い髪の娘よ。おれは青を吸い取りすぎてこんなにも青くなってしまったのだ。》
「そう。なんというか。ものすごくきもちわるいわね、お前。」